ビールは、ただ酔うための飲み物じゃない。
”味わって楽しむ”ことで、もっと自由で豊かな世界が広がる――。
この記事では、そんなビールの新しい楽しみ方として、「飲み比べ」の魅力をたっぷりお伝えします。
初心者でも、特別な知識がなくても大丈夫。きっと今日からビールの見え方が変わるはずです。
1.ビールの楽しみ方としての「飲み比べ」
―― 自宅での飲み方にひと工夫
自宅でビールを楽しむとき、多くの方は1本ずつ開けて、ゆっくり飲んでいくのではないでしょうか。
1本を飲みきってから、次の1本を開ける。そんな楽しみ方が一般的かもしれません。
たとえ2銘柄のビールを用意していたとしても、まず1本を飲み終えてから、次のビールを開ける――そんな流れが自然に感じられると思います。
もちろん、それもビールの楽しみ方の一つです。
1本ずつ味わえば、それぞれの個性や特徴に気づくこともできるでしょう。
ただ、もし可能であれば、2缶同時に開けて、コップに注ぎ、一口ずつ飲み比べてみてください。
その瞬間に、驚くほどたくさんの違いに気づけるはずです。
たとえば:
- 色の違い
- 香りの違い
- 口に含んだときの印象
- のど越し
- 後味の残り方 など
この「違いに気づく」ことこそが、ビールの楽しさのひとつだと僕自身は感じています。
ビール好きなら、すでにお気に入りの銘柄があることでしょう。
- 一番搾りが好き
- やっぱりスーパードライ
- プレモルが最高!
――そんな声もよく聞きます。
だからこそ、おすすめしたいのは、「そのお気に入りの銘柄」と「もう1銘柄」を、同時に飲み比べてみることです。
このあと紹介する方法を試してみてください。
きっと、自分の好きな銘柄の“良さ”を、改めて実感できるはずです。
そして、別の銘柄にある個性や、新しいお気に入りに出会えるかもしれません。
この記事では、以下の大手ビールメーカー4社の缶ビール(または瓶ビール)を使った「飲み比べ」の楽しみ方を紹介します。
- キリンビール
- サッポロビール
- アサヒビール
- サントリー
2.「酔う」楽しみと「味わう」楽しみ
ビールを飲んで“酔うこと”で気分が良くなり、明るくポジティブになったり、ストレスが和らいだりする。そんな経験を持つ人は多いのではないでしょうか。実際に、気の合う仲間と笑いながら飲む時間は、日常の疲れを忘れさせてくれる貴重なひとときです。
日本には「乾杯はビールで」という文化が根付いていて、一杯目はビールを頼む、でも二杯目からは別のお酒に変える――そんな人も少なくありません。
そもそも日本では、ビールを“味わう”機会は、実はそれほど多くないのかもしれません。
つまり、ビールは“酔う”ための飲み物になっていることが多いのでは?
そんな仮説が浮かんできます。
もちろん、「酔う」楽しみ自体が悪いというつもりはありません。適度な飲酒であれば、個人が心地よく楽しめる範囲で自由に味わうものだと思います。
ただ、もしあなたが
- ビールが好きだと感じている
- 二杯目以降もビールを選ぶ
- 家でも缶ビールをよく飲む
そんなビール好きの一人であれば――
「味わう」楽しみも、ぜひ取り入れてみてほしいのです。
香りを意識してみる。泡の立ち方や色の違いを感じてみる。のど越しや後味に注目してみる。
そうやって五感で向き合うと、ただの「お酒」として飲んでいたビールが、一つの“作品”のように見えてきます。
好きな銘柄を、もっと好きになる。
他の銘柄との違いから、新たな発見が生まれる。
そんな「味わう時間」も、ビールの魅力のひとつではないでしょうか。
3.なぜ“飲み比べ”をすすめるのか
― 味の違いに気づける理由3つ ―
僕がビールの飲み比べを意識するようになったのは、クラフトビールを飲み始めるずっと前のこと。
当時は「今日は一番搾りとラガーにしてみようかな」くらいの感覚で、正直なところ、なんとなく・漠然と飲み比べていた気がします。
「これは美味しい、これはちょっと好みじゃない」――そんなふうに、ふんわりと。
もちろん、それでも十分に楽しめます。
でも、クラフトビールを飲み歩き、気づけば2,000種類以上のビールを味わってきた今、はっきり言えることがあります。
ビールは、“同時に”飲み比べるのが面白い。
たとえばこんなスタイルです:
- 2缶同時に開ける
- それぞれを別のグラスに注ぐ
- 交互に一口ずつ飲み比べてみる
…とはいえ、「こうしなければならない」というわけではありません。
缶のまま直接飲み比べても、もちろんOK。僕自身も、グラスを使わず缶で飲むこと、けっこうあります(笑)
ここでは、なぜ“同時に飲み比べる”のがいいのか?
その理由を、3つに分けてお伝えします。
理由①:酔う前に比較できる
1本を飲み干したあとに次のビールを開けても、すでに酔いが回り始めていると味の違いを感じにくくなります。
「もうなんか、全部美味しく感じちゃう」――そんなことありませんか?(笑)
僕も昔はまさにそうでした。1本目を飲みきったあとは、味の細かい違いなんて気にしなくなってましたし、比較すること自体がめんどうになっていたことも。
でも最初から2缶を開けておけば、酔いが回る前のクリアな状態で比較できるんです。
理由②:違いが視覚・嗅覚・味覚で際立つ
同時に2つのビールを用意することで、五感での比較が一気にやりやすくなります。
たとえば…
- 色の違い:明るいゴールドか、琥珀色か
- 香りの違い:柑橘系の香りか、麦芽の甘さか
- 味の違い:軽やかさ、苦み、のど越し、後味の残り方
一方を飲んだあと、すぐにもう一方を口にすることで、“戻って比べる”という体験が可能になります。
1本を飲みきってしまうと、記憶でしか比べられません。でも、交互に飲めばリアルタイムで違いを体感できるんです。
理由③:自然と「味わう」時間になる
これはあくまで僕自身の体感なのですが――
飲み比べをするようになってから、ビールを「味わう」時間が増えました。
以前は「とにかく好きな銘柄を、グビグビ飲む」のが定番。
“酔う”ことが目的で、「いかに安く飲むか」「飲み放題最強」なんて思っていた時期もありました(笑)
でも今は違います。
香りに鼻を近づけてみたり、口に含んだときの広がりに注目したり。
のど越しの後に残る余韻を感じてみたり。
そんなふうに味わっていると、自然とゆっくり飲むようになるんです。
「味わって飲む」というスタイルに出会えたことは、僕にとって大きな発見でした。
ちょっとした準備だけで、ビールの世界はグッと広がります。
飲み比べ、よかったら試してみてくださいね。
4.飲み比べのデメリットもある
前回は「飲み比べをおすすめする理由」を紹介しましたが、今回はそのデメリットについても触れておきたいと思います。
メリットとデメリットの両方を知ったうえで、「飲み比べをするかどうか」を考える――それが納得感ある選択につながる気がしています。
ここでは、主に3つのデメリットについて挙げます。
① 飲む量が増える
飲み比べをする場合、基本的に最低2本のビールが必要になります。
たとえば350ml缶であれば、合計700ml以上を飲むことになります。
「ビールは1本だけで十分」「たくさんは飲めない」という方にとっては、飲み比べは向いていないかもしれません。
ただ、そういった方でも、ご自宅で複数人で飲む機会があるなら話は別。
その場で2種類のビールをシェアして飲み比べる、というスタイルであれば、無理なく体験できると思います。
② 風味が劣化していく
ビールは開栓した瞬間から酸化が始まり、風味が徐々に落ちていきます。
また、炭酸も時間とともに抜けていきます。
飲み比べでは2本を同時に開けるため、1本ずつ開けて飲むよりも劣化のスピードが早くなるのは事実です。
とはいえ、これは「どこまで風味にこだわるか」「どの程度の時間で飲み切るか」にもよります。
多少の風味変化を受け入れるかどうかは、個人の判断でOKです。
③ 複数銘柄を用意する必要がある
飲み比べをするには、当然ながら2種類以上のビールを用意する必要があります。
「いつものお気に入り」に加えて別銘柄を買うことに、少しハードルを感じる方もいるかもしれません。
たとえば、「失敗したら嫌だな…」「冷蔵庫にスペースないな…」など、ちょっとした心理的抵抗が出てくることもあります。
でも安心してください。
このあと紹介する「飲み比べテーマの例」を参考にすれば、無理のない範囲で選べる方法もご提案できると思います。
デメリットを理解したうえで、それでも「試してみたい」と思った方は、ぜひ次のテーマ設定のパートを読んでみてくださいね。
5.自宅で楽しむビールの飲み比べ
「飲み比べ、やってみようかな」
そう思ったあなたに向けて、飲み比べを120%楽しむための“方法”と“コツ”を紹介します。
身構える必要はありません。気軽にできる範囲で、できるところから始めてみましょう。
5-1.準備するものはこの3つ
準備といっても、大げさなことはありません。
基本はたったの3つだけ。
- 2種類以上のビール
- グラス(またはコップ)を2つ以上
- お水(リセット&飲みすぎ防止)
それぞれ簡単に解説します。
■ 2種類以上のビール
まずは飲み比べる対象となる2種類以上のビールを用意しましょう。
「どの組み合わせがいいか」については、次の章でテーマ設定の例を紹介するので、そちらも参考に。
■ グラス(またはコップ)2つ以上(できれば)
専用のビアグラスである必要はありません。
ふつうのコップでもOK。プラカップでも、もちろんOK!
缶から直接飲むスタイルでも楽しめますし、実際、僕もよくやってます(笑)
ただ、できればグラスに注いだ方が楽しみ方が広がるのは事実です。
- 見た目の違い(色、濁り、泡立ち)
- 香りの立ち方
- 炭酸の感じ方や口当たりの変化
などなど、注ぐことで味覚以外の情報も得られます。
■ お水
ビールの風味をしっかり楽しむために、水で口の中をリセットするのがおすすめです。
- 1種類目を飲んだあとに一口飲む
- 次のビールの香りや味がクリアに感じられる
- 飲みすぎ防止にもなる(意外と大事)
「ビールと水」はセット。
飲み比べの満足度も変わってきます。
ここまで準備ができたら、あとは飲むだけ!
次は、どんな組み合わせ・テーマで楽しむかを見ていきましょう。
5-2. ビールの選び方(テーマ設定と事前知識)
飲み比べをするとき、あらかじめ「テーマ」を決めておくと、ビール選びがグッと楽になります。
もちろん、そんなに気負わなくてもOKです。
その日にコンビニで目に入ったビールでもいいし、「なんとなく気になったもの」で選んでも大丈夫。
実はそれも立派な“テーマ”のひとつです。
テーマに入る前に:ビールの「発酵方法」だけ知っておこう
飲み比べを楽しむために、たったひとつだけ、事前に知っておいてほしいことがあります。
それが、ビールの発酵方法。
「詳しい解説は苦手…」という人は、
エールビールとラガービールっていう2種類があるんだな
くらいの認識で大丈夫です。
■ 発酵方法の基本:エールとラガー
日本のビールでよく使われる発酵方法は、大きく分けてこの2つ:
①エールビール:発酵方法は上面発酵
→ フルーティーで華やかな香り、まろやかでコクがある。
温度が上がるほど香りが広がり、個性が出やすい。
②ラガービール:発酵方法は下面発酵
→ スッキリ控えめな香り、キレと爽快感が特徴。
冷やすと軽快で、のどごしがよく日常的に飲みやすい。
この2つは、飲んでみると驚くほど印象が違います。
まずはこの違いを体験するだけでも、飲み比べの面白さが実感できるはず。
■ 日本の大手メーカーにおける「エールビール」の例
実は日本の大手ビールは、ラガービールが主流。
ただし、エールビールも徐々にラインナップが増えてきました。
以下は、2025年11月時点での代表的なエールビールの例です:
- キリンビール
キリン グッドエール
SPRING VALLEY BREWERY(例:シルクエール〈白〉 など) - サッポロビール
SORACHI1984 - サントリー
プレミアムモルツ〈香るエール〉
エールズ(セブンイレブン限定)
東京クラフトシリーズ など
上記以外の定番銘柄(例えば一番搾りやスーパードライなど)は、基本的にはラガービールと考えてOKです。
飲み比べをより楽しむためには、ビールそのものの仕組みや背景を、少しだけ知っておくと視野が広がります。
ビールとは何か、発酵やスタイルの違い、味わいの捉え方までを、9本の記事で整理しています。
▶ クラフトビールの基本から読み解く ― ビールの構造と味わいの全体像 ―
この知識を踏まえて、次は「どんなテーマで飲み比べるか?」に進んでいきます。
楽しみ方の幅が広がるので、ぜひ読んでみてください。
5-3. テーマ別 飲み比べアイデア集(全14選)
ではいよいよ、実際に試してみたくなる「飲み比べテーマ」を紹介します。
あくまで一例なので、ぜひ自分なりのテーマを見つけてみてください。
“テーマを持って選ぶ”ことで、ビールの楽しさがグッと深まります。
ここでは、コンビニやスーパーでも比較的手に入りやすいビールを中心に、全11個のテーマを紹介します。
まずは前半のテーマ1〜3からどうぞ。
■ テーマ①:好きなビールと〇〇で飲み比べ
もし君に「お気に入りのビール」があるなら、まずはそれと別のビールを並べて飲んでみて。
例:一番搾り × プレモル、黒ラベル × サントリー生、など
「好きこそものの上手なれ」と言うように、
“好き”を起点にすると、違いも気づきやすくなるし、楽しさも倍増します。
「自分はこのビールが好きなんだな」という再発見にもつながるよ。
■ テーマ②:ラガービール(下面発酵)同士で飲み比べ
日本の定番ビールのほとんどはラガービールなので、
とにかく手軽に飲み比べを始めたい人にはこのテーマがおすすめ。
冷蔵庫のビールを見て、2種類選ぶだけでもOK!
例:
・キリン一番搾り × サッポロ黒ラベル
・アサヒスーパードライ × ザ・プレミアム・モルツ
・サントリー生ビール × キリンラガービール
冷やして飲むと喉ごしが心地よく、
「キレ」や「軽快さ」の違いに注目してみるのもおもしろいよ。
■ テーマ③:エールビール(上面発酵)同士で飲み比べ
最近はエールビールもコンビニやスーパーでよく見かけるようになってきたね。
ラガービールとは違って、香りやコクが豊かで個性的な味わいが特徴。
例:
・キリン グッドエール × サントリー プレモル〈香るエール〉
・エールズ(セブン限定) × SORACHI1984
エールビール同士でも、香りの立ち方や余韻の違いを楽しめるよ。
「ちょっと華やかに飲みたい」「味わって飲みたい」そんな気分のときにもぴったり。
■テーマ④:同じメーカーのラガービールで飲み比べ
メーカーをひとつに絞って、ラガービール同士を飲み比べてみるのも面白いテーマ。
たとえばキリンやアサヒなど、一つのメーカーで複数のラガービールを展開している場合が多いので、入手もしやすいはず。
例:
・キリンラガービール × 一番搾り
・アサヒ生ビール(マルエフ) × アサヒスーパードライ
「同じ会社なのに、こんなに味わいが違うんだ!」と気づけるかもしれないし、逆にメーカーごとの“らしさ”が見えてくるのも面白さの一つ。
■テーマ⑤:同じメーカーのエールビールで飲み比べ
これはちょっと難易度高め。
理由は、現時点(2025年)では、各社のエールビールのラインナップがまだ少なめだから。
ただ、こんな組み合わせは可能:
例:
・サントリー プレモル〈香るエール〉 × エールズ(セブン限定)
今後のラインナップ拡充に期待しつつ、見つけたらラッキーくらいの気持ちで楽しむといいかも。
■テーマ⑥:同じメーカーのエールビール × ラガービールで飲み比べ
このテーマ、実はかなりおすすめ。
エールとラガーは「発酵方法」も「味わいの方向性」も大きく違うから、
同じメーカーで比べると、個性の違いがくっきりわかる。
例:
・キリンラガービール × キリングッドエール
・黒ラベル(ラガー) × SORACHI1984(エール)
・プレモル(ラガー) × 香るエール(エール)
「同じ会社が作っているのに、ここまで違うとは…!」
と驚くような体験になるかもしれない。
■テーマ⑦:異なるメーカーのエールビール × ラガービールで飲み比べ
「ラガーとエールって、なにが違うの?」と思ったことがある人にぴったりのテーマ。
発酵方法が違うと、香りも味も、ここまで違うのか!と驚ける。
やり方はシンプルで、まず飲みたいビールを1本決める。
そのビールがラガーなら、エールを1本追加。
逆にエールを選んだなら、ラガーを追加してみよう。
違うメーカー同士でもOK。比べることで、それぞれの個性がくっきり見えてくる。
例:
・キリンラガービール(ラガー) × 一番搾り〈香るエール〉(エール)
・サッポロ黒ラベル(ラガー) × キリン・グッドエール(エール)
・プレモル(ラガー) × サッポロ・SORACHI1984(エール)
どちらかが飲みなれている定番で、もう1本を「発酵方法の違い」で選ぶのがコツ。
初心者にもとっつきやすく、好みの傾向も見えてくるテーマ。
■テーマ⑧:麦芽100%ビールで飲み比べてみよう
発酵方法ではなく、原材料に注目してみるのも面白いテーマ。
中でも「麦芽100%」と表記されているビールは、実は意外とたくさんある。
ラガービールの例:
・キリン 一番搾り生ビール
・キリン 晴れ風
・ヱビスビール
・ザ・プレミアム・モルツ
エールビールの例:
・SORACHI1984
・キリングッドエール
“麦芽100%なのに、こんなに違う!?”
と思えるような味わいの幅があるから、素材の違いというより製法やホップなどの個性を発見できるかもしれない。
参考までに、各メーカーの原材料一覧ページもどうぞ(情報は変更される可能性あり):
■テーマ⑨:同じブランド名のビールで飲み比べ
同じ名前なのに、種類が違うビールって意外と多い。
例:
・アサヒ スーパードライ × スーパードライ ドライクリスタル × スーパードライ 生ジョッキ缶
・キリン ラガービール × キリン クラシックラガー
・一番搾り × 一番搾り ホワイト/糖質ゼロ
・アサヒ生ビール マルエフ × マルエフ黒生
「中身、何が違うの?」と思うかもしれないけど、色合い・香り・味・泡立ち・余韻など、意外な差を感じられることもある。
正直、ビールにあまり興味がない人からすれば、
「そこまで違う?」って思うかもしれない。
でも――
興味がある人には、めちゃくちゃ面白いポイントになる。
「なぜ、そんな細かいことを?」
答えはシンプル。
“面白そうだから”(笑)
そんな軽いノリで、ちょっとマニアックな楽しみ方をぜひ。
■テーマ⑩:缶ビールと瓶ビールの違いに注目!
ここまで来たら、もう立派なビールマニア。
缶と瓶、同じ中身でも違いを感じる? という飲み比べ。
例:
・アサヒ スーパードライ(缶 vs 瓶)
・キリン 一番搾り生ビール(缶 vs 瓶)
瓶ビールは売ってる場所が限られるし、重い。
でも、「瓶の方が美味しく感じる」と語る人も少なくない。
輸送や保存条件、口の広さや注ぎ方など、缶と瓶の「環境差」が味に影響を与えることもあると言われてる。
ここまでこだわるかどうかは、きみ次第。
でも、体験としては確かに面白い。
■テーマ⑪:同じ銘柄で「製造年月日違い」の飲み比べ
ここまでくると、いよいよ“沼”の領域。
実は僕自身、この記事の執筆時点(2025年11月)ではまだ試していない。
※試したら追記予定!
缶ビールの底を見てみると、製造年月日が印字されている。
これが違うものを複数入手できたら――
飲み比べてみると、もしかすると違いを感じるかもしれない。
正直、感じないかもしれない。
でも、もし何かに気づいたとしたら、それはビール好きとしての勲章とも言える体験かも。
「そんなの、わかるわけないだろ」
いや、それでも挑戦してみたい――
それが、マニアの証だ。
■テーマ⑫:同じ銘柄で温度違い
“沼”の領域、第2弾。この記事の執筆時点(2025年12月)では、まだ試していない。※試したら追記予定!
「ビールはキンキンに冷えてないと」なんて言葉、よく耳にする。でもそれって、全スタイルに当てはまるのだろうか?実は、スタイルによって“適温”が違うと言われている。
ということは――冷蔵庫から出した直後のビールと、しばらく常温に置いた同じビールでは、味が変わる可能性があるってこと。
これは、ビールの奥深さを体験できるチャンスかもしれない。
やるなら、「料理用温度計」を使って、なるべく温度を測って飲み比べてみたいところ。
5℃、10℃、15℃…と、段階的に味の変化を試してみると、思わぬ発見があるかもしれない。
そして気づく。「冷えてる=美味しい」じゃない。温度でこんなに表情が変わるのか――。
そんな体験ができたら、君はもう、立派な“ビール探究者”だ。
■テーマ⑬:アルコールとノンアルコール
一周回って、アルコール入りとノンアルコールのビールを飲み比べてみる――そんな体験、どうだろう?
例:
キリンラガービール と キリン ラガーゼロ
黒ラベル と サッポロ プレミアムアルコールフリー
アサヒスーパードライ と アサヒ ドライゼロ
どれもCMでは「まるでビール!」「ビールと変わらない!」と謳っている。
じゃあ実際に、君の舌にはどう映る?
味の違いに気づくか、それとも違いが思ったより小さいと感じるか。
ノンアルコールビールは、そもそも「ビール」ではない。
だけどそこには、まったく別の美学や世界観がある。
“酔わないビール”が拓く、新しい時間の楽しみ方。
――いや、そんな深い話じゃないかもしれない。
もしかすると、やっぱり「似て非なるモノ」で終わるかもしれない(笑)
でも、それでいい。
違いを知るって、ビールの楽しさの一つだから。
「じゃあ、自分はどう感じるのか?」
その答えは、君の口で確かめてみてほしい。
■テーマ⑭:直感で選ぶ、自由な飲み比べ
ここまで真面目にテーマ設定してきたけれど――
たまには“直感”で選ぶ飲み比べも悪くない。
スーパーやコンビニにふらっと立ち寄って、
目についた2本を、理由もなく手に取ってみる。
「こうあるべき」とか「発酵がどう」とか、
そんなこだわりをいったん捨てて、ただ感じたままに選ぶ。
これ、意外と楽しい。
そして――
それこそが、究極の楽しみ方かもしれない(笑)
真面目に考えすぎず、
「なんとなく」で手に取った2本から、偶然の発見が生まれることもある。
5-4. 飲み比べるときの飲み方
お待たせしました。
飲み方は、とてもシンプルです。
2缶(以上)を同時に開けて、交互に飲む。
できれば、それぞれ専用のグラスに注いで飲むのが理想的。
もちろん、缶のまま飲んでもOKです。
少しだけ意識してほしいポイントが一つあります。
それは――
別のビールを飲む前に、一口の水で口をリセットすること。
水でリセットすると、次の一口がよりクリアに感じられて、
「違い」がわかりやすくなることがあります。
無理なく、気軽に。
でも、ちょっとだけ丁寧に。
それだけで、飲み比べの面白さがぐっと広がります。
5-5. 飲み比べの“楽しみ方”を知る
2種類以上のビールを飲み比べるなら――
せっかくなので「楽しみ方」も少し意識してみては?
でも、最初から細かく考えすぎると、逆に楽しめないこともあります。
まずは、フィーリングからスタートしましょう。
「なんとなく、好き/苦手」
「美味しい気がする/ピンとこない」
そんな感覚で、まずは十分です。
そのうえで、こんな見方もあります。
- 見た目(色、透明感)
- 泡立ち
- 香り
- 味わい(飲み口、後味)
- 飲み進めた時の味の変化
- 全体の印象(好みかどうか)
“違いに気づけたらラッキー”。気づけなくてもOK。
とにかく、「楽しかった」って思えたら、それで正解です。
記録してみるのもおすすめ
もし余裕があれば、記録してみるのもおすすめです。
SNSに投稿する必要はありません。
スマホで写真を撮ったり、メモにちょっとだけ感想を書いたり。
それだけで、次の飲み比べがもっと楽しみになるかもしれません。
僕自身、記録するようになってから、
「あ、これは前に飲んだやつだ」とか
「これは〇〇より後味が軽い気がする」
みたいな気づきが、少しずつ増えてきた気がします。
必要以上に真面目にならず、でもちょっとだけ丁寧に。
そのバランスが“ビールの飲み比べ”の面白さかもしれません。
5-6. 飲み比べだからできる裏技:ブレンドしてみる
せっかく2種類以上のビールを用意したなら――
ちょっと遊び心で、ブレンド(混ぜる)してみませんか?
最初は「えっ?」と思うかもしれませんが、
ほんの少しの量でいいんです。“お試し感覚”で十分。
まずは、同量ずつ注いでみるのがおすすめ。
それで「おっ、アリかも」と感じたら、次は比率を変えて自分好みを探してもいいですね。
ちなみに、僕のおすすめは――
ラガーとエールの組み合わせ。
香りとコクのバランスが広がって、けっこう面白い味わいになります。
……ただし、「こりゃダメだ(笑)」ってなることも、正直あります。
でも、失敗も楽しめるのがブレンドの良さ。
飲み比べの最後に、ぜひ1杯だけ試してみてください。
6.まとめ:いつものビールが、ちょっと変わるだけで楽しい!
飲み比べって、ちょっと難しそうに感じるかもしれません。
でも実際は、いつも飲んでる“あのビール”と“別のビール”を並べて飲むだけ。
それだけで、「え、こんなに違うの?」って驚く体験が待ってます。
しかもそれが楽しい。
違いに気づいた瞬間、ちょっとだけビール通になったような気分。
誰かに話したくなるし、次は何を飲んでみようかって、自然とワクワクが生まれます。
普段はなんとなく選んでいるビールも、意識して味わってみると、思っていた以上に個性がある。
それに気づけたとき、きっと“家ビール”の時間が、ちょっとだけ特別になります。
7.はじめの一歩:まずは「いつもの」と「ちょっと違うヤツ」
飲み比べって、何をどう始めたらいいか、ちょっと迷いますよね。
でも、ここでのおすすめはシンプルです。
「いつも飲んでる銘柄」と「なんとなく気になる銘柄」を、2本だけ買ってみてください。
それだけで十分。無理して変わったビールを選ぶ必要も、知識もいりません。
たとえば、いつも「一番搾り」なら、「プレモル」や「ヱビス」でもいいし、
同じブランドの中で「黒ビール」や「糖質オフ」など、ちょっとだけ違うタイプを選んでもOK。
あとはコップ2つと、お水を少し用意するだけ。
交互に飲みながら「どっちが好きかな?」と感じてみてください。
「泡が違う?」「味が濃い?」「こっちはスッキリ?」
そんな風に感じられたら、それでもう立派な“飲み比べ”です。
そして次の買い物の時には、また別の1本が気になってくるはず。
そうやって、少しずつ“ビールの楽しみ”が増えていくのが、この体験の面白さなんです。
8.最後に:やっぱりビールが好き!
ここまで、「飲み比べ」の魅力をいろいろ語ってきました。
メリット・デメリット、テーマの決め方、飲み方、楽しみ方、ブレンドの裏技まで。
最後に――ちょっとだけ、僕自身の話をさせてください。
僕は現在54歳(執筆時点:2025年11月)。
人生を振り返ると、お酒の95%はビールでした。
もちろん、日本酒・焼酎・ワイン・ウイスキー……いろいろ試したことはあります。
でも、不思議とどれも長くは続かず、唯一ずっと飲み続けてきたのが、ビールだったんです。
そんな僕が、あるときクラフトビールに出会いました。
きっかけは、ちょっとした知人との会話から。
そこからは、もう、ドはまり。
一時は、大手ビールをほとんど飲まなくなるほど。
でも、クラフトビールを飲み歩く中で、
大手ビールの良さも再発見しました。
- クラフトビールには、多様な味わいや
ブルワーの個性、地域性といった魅力があります。 - 一方で、大手ビールには、安定した品質と
どこでも買える安心感、価格の手軽さがあります。
どちらにも、それぞれの楽しみがある。
そんなふうに思えるようになったのは、
“酔う”ためではなく、“味わう”ために飲むようになったからかもしれません。
そうですね。
いろいろ語ってきましたが、結局こういうことなんです。
やっぱり、ビールが好き。
それだけかもしれません。
それだけが、すべてかもしれません。
スズキヒカル
9.飲み比べの実績
この記事で紹介している考え方をもとに、
実際に家ビールで行ってきた飲み比べの記録をまとめています。
缶ビール・瓶ビールを中心に、
テーマを決めて試した結果を、実績として随時更新しています。
あわせて読みたい:
家ビールで飲み比べを続けていると、「そもそもクラフトビールって何だろう?」と改めて知りたくなることがあります。
買い方や選び方、飲み方の基本から知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
