これまで、ビールを通じて炭酸について整理してきました。
ただ、炭酸はビールだけのものではなく、
・炭酸水
・炭酸飲料
・温泉(炭酸泉)
など、さまざまな場面で登場します。
ここでふと疑問に思うこともあるのではないでしょうか。
・炭酸水ってどうやって作っているのか?
・自然に湧いている炭酸水はあるのか?
・炭酸水に味はあるのか?
・カロリーはあるのか?
・炭酸飲料はどうやって作られているのか?
・炭酸泉はなぜシュワシュワするのか?
この記事では、こうした疑問に答えながら、
炭酸に関する雑学をまとめて整理していきます。
炭酸水はどうやって作られているのか
市販されている炭酸水の多くは、
水に二酸化炭素(CO2)を人工的に溶かし込んで作られています。
つまり、ビールのように発酵によって炭酸が生まれているわけではなく、
「水+二酸化炭素」
というシンプルな構造です。
工場では、
・水に圧力をかけながら
・二酸化炭素を溶かし込む
ことで炭酸水が作られます。
そのため、炭酸水は「醸造」されているわけではなく、あくまで物理的に炭酸を加えた飲料です。
自然に湧く炭酸水はあるのか
結論から言うと、
自然に炭酸を含んだ水(炭酸水)は存在します。
これは地下で発生した二酸化炭素が水に溶け込み、そのまま地表に湧き出ているものです。
ヨーロッパではこうした天然の炭酸水が多く、ミネラルウォーターとして利用されています。
日本でも一部の地域では、炭酸を含んだ湧き水が確認されています。
ただし、市販されている炭酸水の多くは、こうした天然のものではなく人工的に作られたものです。
炭酸水に味はあるのか
炭酸水は基本的に無味に近い飲み物です。
ただし、炭酸を含むことで、
・ピリピリとした刺激
・わずかな酸味
を感じることがあります。
これは、二酸化炭素が水と反応して弱い酸(炭酸)を作るためです。
そのため、完全に「無味」というよりは、
刺激とわずかな酸味を伴った感覚
として認識されることが多いです。
市販の炭酸水は人工?天然?見分け方
市販の炭酸水には、
・人工的に炭酸を加えたもの
・自然に炭酸を含んだもの(天然炭酸水)
の2種類があります。
これらは、商品のラベルを見ることで見分けることができます。
■見分け方①:原材料表示を見る
最もわかりやすいのは「原材料」です。
・水/炭酸
→ 人工的に炭酸を加えたもの
・鉱水/天然水(炭酸入り)
→ 天然の炭酸水
といった形で表記されています。
■見分け方②:「天然炭酸水」と明記されているか
天然の炭酸水の場合、
・天然炭酸水
・ナチュラルスパークリングウォーター
などの表記がされていることが多いです。
■見分け方③:採水地の記載
天然炭酸水は、
・フランス
・ドイツ
・イタリア
など、ヨーロッパの採水地が記載されていることが多く、ミネラルウォーターとして販売されています。
このように、炭酸水は見た目ではわかりにくいですが、
ラベルを確認することで、人工か天然かを判断することができます。
炭酸水にカロリーはあるのか
無糖の炭酸水には、基本的にカロリーはありません。
炭酸水の主成分は、
・水
・二酸化炭素
のみであり、
エネルギー源となる糖質や脂質を含まないためです。
ただし、
・加糖された炭酸飲料
・フレーバー付きの炭酸飲料
の場合は、糖分などが含まれているためカロリーがあります。
炭酸飲料はどうやって作られているのか
炭酸飲料は、大きく2つの作り方に分けられます。
■①発酵によって炭酸が生まれるもの
・ビール
・シャンパン
・一部の発酵飲料
酵母の働きによって、
アルコールと二酸化炭素が同時に生まれます。
■②後から炭酸を加えるもの(強制炭酸)
・炭酸水
・コーラ
・サイダー
水や飲料に対して、人工的に二酸化炭素を溶かし込むことで作られます。
このように、
ビール=発酵由来の炭酸
炭酸飲料=後から加えた炭酸
という違いがあります。
炭酸泉とは何か
温泉の中には「炭酸泉」と呼ばれるものがあります。
これは、水の中に二酸化炭素が溶け込んでいる温泉です。
炭酸泉では、
・肌に気泡が付く
・シュワシュワとした感覚がある
といった特徴があります。
炭酸泉はどうやってできるのか
炭酸泉には2種類あります。
■天然の炭酸泉
地下で発生した二酸化炭素が
温泉水に溶け込んだものです。
■人工の炭酸泉
お風呂などに二酸化炭素を加えて、人工的に炭酸を作り出したものです。
家庭用の炭酸風呂なども、この人工炭酸泉にあたります。
その他の炭酸の雑学
炭酸には、日常の中で意外な特徴があります。
■冷たい方が炭酸は強く感じられる
温度が低いほど、二酸化炭素は水に溶けやすくなります。
■振ると炭酸が噴き出す
液体の中に気泡の“きっかけ”が増え、一気に気体として放出されるためです。
■グラスによって泡立ちが変わる
グラスの表面の細かい傷や形状によって、泡の出方が変わります。
炭酸は単なる「シュワシュワ」ではなく、物理的な性質によってさまざまな現象を生み出しています。
■氷を入れると炭酸は抜けやすくなる
氷を入れると、表面積が増えることで気泡が発生しやすくなり、炭酸が抜けやすくなります。
グラスの中で細かい泡が立ち続けるのは、この影響によるものです。
■ペットボトルは時間とともに炭酸が抜ける
ペットボトルは完全に密閉されているように見えても、わずかにガスが透過します。
そのため、時間の経過とともに少しずつ炭酸が抜けていきます。
■缶の方が炭酸は長持ちする
缶は密閉性が高く、ガスがほとんど外に逃げません。
そのため、ペットボトルと比べて炭酸が長持ちしやすいという特徴があります。
■温かい飲み物には炭酸がほぼ存在しない
二酸化炭素は温度が高いほど水に溶けにくくなります。
そのため、温かい飲み物では炭酸を保つことが難しく、ほとんど存在しません。
ビール好きとして思うこと
ビール好きとして思うこと
ビールと同じく炭酸を含む飲み物として、炭酸水に興味を持った時期がありました。
そのときに、炭酸水には
人工的に炭酸を加えたものと、
自然に炭酸を含んだものがあることを知りました。
また、「炭酸泉」は完全に個人的な趣味ではありますが、炭酸と聞くと、飲み物以外にも
・炭酸洗顔・炭酸美容
・炭酸パック(美容)
・炭酸冷却スプレー
といったものがあるようです。
こうして見てみると、炭酸はさまざまな場面で使われているのだと感じます。
ビールをきっかけに、こうした広がりに気づけるのも面白さの一つだと思います。
まとめ
炭酸は、
・二酸化炭素(CO2)が水に溶けたもの
・温度や圧力によって性質が変わるもの
です。
また、
・発酵によって生まれる炭酸
・後から加えられる炭酸
といった違いもあり、
飲料によって作り方は異なります。
さらに、
・炭酸水
・炭酸飲料
・炭酸泉
といったように、
炭酸はさまざまな形で私たちの身近に存在しています。
炭酸の仕組みを理解することで、
ビールだけでなく、
日常のさまざまな体験が少し違って見えてくるかもしれません。
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